
Bon dia!
3月になりました。
少しずつ春の気配が感じられる今日この頃…
ブラジルではリオのカーニバルが終わり、これから少しずつ秋に近づいていく感じでしょうか。
Águas de Março、邦題が「3月の水」というアントニオ・カルロス・ジョビンの名曲があります。
É pau, é pedra, é o fim do caminho,
É um resto de toco, é um pouco sozinho…
棒きれ、小石、道の終わり
木の切り株、少しの寂しさ…
…
São as águas de março fechando o verao,
É a promessa de vida no teu coraçao
夏を終わらせる三月の水たち
あなたの心の中にある命を約束するもの
ちょっとの寂しさ、痛み、失望、現実
でもその中からの再生の喜び、命のきらめき。
ボサノバの生みの親として大成功を収めたジョビンですが、その裏には、ブラジル本国での中傷や家庭の問題などで精神的に追い詰められていた時代がありました。
そんな中で作られたのがこの曲。
単調に聴こえるけど複雑に重ねられるハーモニー。
とりとめなく思える歌詞の中にある人生への苦悩と希望の光。
聴いていると、つらいこともいつかは終わる、光が差してくる、と勇気をもらえる曲です。
ブラジルでは3月=秋の歌ですが、この冬の終わりに聴くのにふさわしい曲ではないでしょうか。